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AUTHOR：Lafcadio Hearn

日本の“骨董”のような逸話や風習を、ハーン独自の感性で蒐集・再構成した短編集『Kottō』。「The Legend of Yurei-Daki（幽霊抱きの伝説）」「In a Cup of Tea（茶碗の中）」「Shiryō（死霊）」「Story of a Fly（蠅の話）」など9編の「Old Stories（古い話）」をはじめ、「A Woman's Diary（女の日記）」「Gaki（餓鬼）」「Pathological（病的）」「The Eater of Dreams（夢喰い）」など、幻想性や民俗性に富んだ小品を含む全20編が収められている。1972年にTuttle社から復刊された英語版の第4刷（1986年）。挿絵は与謝野元次郎による墨絵風の味わい深いタッチで添えられている。

■『 Kotto: Being Japanese Curios, with Sundry Cobwebs』(初版刊行年： 1902年)
ハーン晩年の日本の古い風習や民間伝承、そして怪談めいた掌篇を集めた随筆集。短い物語やエピソードを通して、日本人の信仰、死生観、暮らしの美学に光を当てる。どこか埃をかぶった小さな仏像や古文書にふと心を奪われるような、静かな魅力が全体に漂う。幻想的な短編から、民俗的考察、宗教的エッセイまで幅広く収められたこの一冊は、ハーン文学の静かなる高みともいえる。

■Lafcadio Hearn(1850–1904)
ギリシャ・レフカダ島に生まれたラフカディオ・ハーンは、アイルランド人の父とギリシャ人の母を持ち、異文化のはざまで揺れる幼少期を過ごした。後に渡米し、新聞記者・翻訳家として活動、アメリカではニューオーリンズや西インド諸島を転々としながら文学を磨いていく。1890年、特派員として日本に渡航し、そのまま日本に魅せられ帰化。小泉八雲の名で知られるようになった。ハーンの筆致は、幻想と民俗の狭間で揺れ、どこか夢のように遠い。それでいて、そこには常に“他者を見つめる優しいまなざし”があった。日本の文化を、決して外からではなく、内なる視線で描いた稀有な作家として、今もなお愛されている。代表作に『怪談（1904年）』『知られぬ日本の面影（1894年）』『心（1896年）』など、日本人の「魂」の記録とも言える数々の作品を英語で著した。

■COLOR(spine)
Cover：‐
Main body：Red

■SIZE （the largest part）
Height ：18.5cm
Wide ：2.0cm
Depth ：11.0cm

■OTHERS
Publisher：Charles E. Tuttle Company,1986
Binding：Softcover
Language：English
Pages：x,251pp.

■CONDITION
Faint pencil annotations present.
Jacket : ‐
Body : ヤケ・スレやや目立ち有
Binding : 経年並み
Edges : シミ・ヤケやや目立ち有
Pages : シミ・ヤケ・小さなイタミ目立つ箇所数ページ有(本文通読に支障なし)
Text : 経年並み
Others : ‐

＜Contact Number：SJ692＞（Management Number ：250628）(Category：日本・文学)

【 EVALUATION：B- 】
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