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AUTHOR：Sylvia Plath

シルヴィア・プラスの死後に刊行された本詩集『Winter Trees』。最新の2017年版は、クラシックなFaber & Faberの美しいタイポグラフィで再構成された装丁で、詩の呼吸をそのまま紙面に伝えるような佇まいが印象的な1冊。

■『 Winter Trees』(初版刊行年： 1971年)
『Winter Trees』は、1963年に逝ったシルヴィア・プラスの死後、1971年にFaber and Faberより刊行された遺稿詩集。代表作『Ariel』に収録されなかった晩年の詩を中心に、16篇の作品が収められている。愛、母性、神話、死、そして静けさと狂気――プラス独特の研ぎ澄まされたイメージと痛烈な静寂が、冬の木々のように硬く、そしてどこか脆く立ち尽くす。編集は夫であり詩人でもあったテッド・ヒューズが手がけ、最も親密な距離からプラスの言葉を伝える試みとなっている。特に《Thalidomide》や《Child》などは、彼女の内的宇宙と母としての視線の交差を感じさせ、読む者の胸を締めつける。『Winter Trees』は、“沈黙を切り裂く言葉”を遺して逝ったプラスの、もうひとつの小さな遺言である。

■Sylvia Plath(1932–1963)
シルヴィア・プラスは、アメリカ・マサチューセッツ州出身の詩人・小説家。繊細な感受性と鮮烈なイメージ、そして抑圧された感情の爆発を詩に封じ込めたそのスタイルで、20世紀の英語詩壇に衝撃を与えた。8歳のときに父親を亡くし、以降その喪失感と不安は彼女の作品の核となって現れる。大学では優秀な成績を収め、名門スミス・カレッジからフルブライト奨学生としてケンブリッジ大学へ留学。帰国後、詩人テッド・ヒューズと結婚し、二児をもうけるも関係は破綻へと向かい、精神的苦悩が深まっていった。1963年、自宅で自死。31歳の短い生涯を閉じたが、その死後に刊行された詩集『Ariel（アリエル）』は、彼女の名を不動のものにし、フェミニズム運動と共鳴する形で世界中の読者の心を掴んだ。鋭い内省、抑えきれない情熱、生の不安と死への憧れが織りなすその詩は、今日でもなお鮮烈な響きをもって読み継がれている。代表作に『The Colossus and Other Poems（巨人とその他の詩）』（1960）、『The Bell Jar（ベル・ジャー）』(1963／筆名：Victoria Lucas)、『Ariel（アリエル）』（1965）、『Johnny Panic and the Bible of Dreams（ジョニー・パニックと夢の聖書）』（1977）、『The Journals of Sylvia Plath（シルヴィア・プラス日記）』（1982）など。

■COLOR(spine)
Cover：‐
Main body：Light blue

■SIZE （the largest part）
Height ：21.5cm
Wide ：1.0cm
Depth ：13.0cm

■OTHERS
Publisher：Faber & Faber,2017
Binding：Softcover
Language：English
Pages：48pp.

■CONDITION
Jacket : ‐
Body : 良好
Binding : 良好
Edges : 良好
Pages : 良好
Text : 良好
Others : ‐

＜Contact Number：SL810＞（Management Number：250621）(Category：アメリカ・現代詩・女性文学)

【 EVALUATION：A 】
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