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AUTHOR：Charlotte Brontë

『ジェイン・エア』に続いて刊行されたシャーロット・ブロンテの長編小説。1849年、"Currer Bell" 名義で初版がロンドンのSmith, Elder and Co.より3巻本として出版された。本作は産業革命期のイングランド北部を舞台に、ラッダイト運動を背景とした労働争議や社会不安を描きながら、女性の役割や独立をめぐるテーマを力強く探求する。社会小説的要素を色濃く持ち、ブロンテ三姉妹の文業の中でも特異な位置を占める作品である。本書は後年に施された赤いモロッコ革装丁の豪華な3巻揃い。背とコーナーにモロッコ革を用いた美しい綴じに金箔の装飾が施され、マーブル紙の見返しと相まって、ヴィクトリア朝文学を象徴する一揃いとして魅力的な存在感を放っている。1849年刊行、貴重な初版。

■Charlotte Brontë(1816–1855)
シャーロット・ブロンテは、イングランド北部ヨークシャーの牧師館に生まれた。文学的想像力に富むブロンテ三姉妹（シャーロット、エミリー、アン）の長女として知られ、幼少期から姉妹で物語世界を創作して遊んだ。教師や家庭教師として働きながら執筆を続け、やがて「カーヴァー・ベル（Currer Bell）」という男性名義で発表した『Jane Eyre』（1847）が瞬く間に成功を収める。社会的制約の中で生きる女性の自立を力強く描き、その革新的な語り口はヴィクトリア朝文学に新風を吹き込んだ。続く『Shirley』（1849）、『Villette』（1853）は産業社会や孤独、異国での生活といったテーマを扱い、個人の内的世界と社会構造との緊張を描き出した。生涯は短く、1854年に結婚後わずか9か月で病に倒れたが、その文学的遺産は女性作家の地位を切り拓いた先駆として今も輝き続けている。

■COLOR(spine)
Jacket：‐
Main body：Red

■SIZE （the largest part）
Height ：21.0cm
Wide ：8.5cm
Depth ：13.0cm
Weight : 1.4kg

■OTHERS
Publisher：Smith, Elder and Co.（London）,1849
Binding：Hardcover(spine and corner in red morocco leather, five raised bands, gilt title on spine, top edge gilt)
Language：English
Pages：iv, 303pp. iv, 308pp. iv, 320pp.(including advertisement)

■CONDITION
Jacket : ‐
Body : 〇僅かにスレ・キズ有
Binding : 〇良好
Edges : 〇ヤケ・シミ有
Pages : 〇①ヤケ有②シミ少々有
Text : 〇良好
Others : ‐

＜Contact Number：RL149＞（Management Number：250816）(Category：ヴィクトリア朝文学・ゴシック・ロマンス・社会小説・英国文学・女性)

【 EVALUATION： A- 】
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