※こちらの商品は実店舗と在庫を共有している【店舗販売優先商品】となります。在庫のご用意ができなかった場合はご注文をキャンセルさせていただきます。

AUTHOR：Virginia Woolf

1922年にThe Hogarth Press（London）から刊行されたヴァージニア・ウルフの3作目の長編小説『ジェイコブの部屋』。ウルフにとって初の本格的モダニズム実験小説。物語は主人公ジェイコブ・フランダースの生涯を、家族や友人、恋人など周囲の人々の断片的な視線や記憶を通して描き出す。従来の伝統的な物語構造を排し、非連続的なエピソードと詩的な文体、時間や場面の飛躍によって、時間の移ろいと記憶の断片性を巧みに表現。人物像が直接的に提示されない構成は、読者に能動的な読解を促すと同時に、意識の流れ（stream of consciousness）技法の前段階としても位置づけられる。この革新的手法は、後の『Mrs. Dalloway』や『To the Lighthouse』へとつながるウルフ文学の基盤を築いた。本書は1976年刊行の第12刷で、姉ヴァネッサ・ベルによるオリジナル装幀デザインで仕立てられている。

■Virginia Woolf(1882-1941)
ヴァージニア・ウルフは、20世紀モダニズム文学を代表するイギリスの小説家・評論家。1882年、ロンドンの知識人家庭に生まれ。幼少期から文学に親しむ。母や父の死後に精神的な不調を抱えるようになり、生涯を通じて幾度もうつ病と闘った。彼女は伝統的な物語構造を離れ、内面の流れや意識の断片を描く“意識の流れ”技法（stream of consciousness）を用いて、時間、記憶、存在の本質を探求した。身の回りの出来事や思索がそのまま文学に変わっていくような作風が特徴。ケンブリッジ出身の知識人たちと共に「ブルームズベリー・グループ」を形成し、当時の芸術・思想界に大きな影響を与えた。夫とともに設立したホガース・プレス（Hogarth Press）は、自作やT・S・エリオット、フロイトの翻訳などを出版したことで知られる。またイギリスのフェミニズム思想に大きな影響を与えた人物でもある。1941年、再発したうつにより自ら命を絶つが、その作品は今なお多くの読者を魅了し続けている。代表作に『ダロウェイ夫人』（1925年）、『灯台へ』（1927年）、『オーランドー』（1928年）、『波』（1931年）などの小説や「女性が小説を書こうとするなら、お金と自分だけの部屋を持たなければならない」という主張で知られる評論『自分だけの部屋』などがある。

■COLOR(spine)
Jacket：Multicolor
Main body：Green

■SIZE （the largest part）
Height ：20.5cm
Wide ：2.0cm
Depth ：14.0cm
Weight : 0.3kg

■OTHERS
Publisher：The Hogarth Press（London）,1976
Binding：Hardcover
Language：English
Pages：176pp.

■CONDITION
Jacket : △①シミ・ヨゴレ有②小さなヤブレ有
Body : 〇良好
Binding : △極わずかに緩い
Edges : △シミ・ヤケ少々有
Pages : 〇良好
Text : 〇良好
Price on front flap：〇Yes.
Others : ‐

＜Contact Number：SL894＞（Management Number：250814）(Category：英国・文学・女性・長編小説)

【 EVALUATION： B 】
※商品評価ついて
取扱商品は全て古書(second-hand)となります。コンディションと市場価値を併せて当店独自の基準で評価したものとなり、装丁の状態のみの評価ではありません。

★PLEASE NOTE★
※在庫ありの表示でもお品切れの場合がございます。在庫の確認は直接お問い合わせ下さい。
※商品の状態などは私どもの定めた基準に応じて特記すべき事項を記載しております。僅かな書き込みやキズ等、全ての状態を記載しているわけではありません。古書の性質を予めご理解いただけますと幸いです。
※商品画像は、できる限り実際の商品に近い状態となるよう慎重に撮影を行っておりますが、閲覧時のモニター設定など、ご利用環境によって本来の色彩と異なる場合がございます。
※ご購入後のご返品・交換対応はいかなる場合も行っておりません。

気になる点がございましたらお気軽にお問い合わせの上、お求めいただけますと幸いです。