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AUTHOR： Monique David-Ménard

スウェーデンボルグに触れたカント――「純粋理性」の深層に潜む狂気をめぐる一冊。精神分析家でもある著者モニク・ダヴィッド＝メナールが、若き日のカントと神秘思想家スウェーデンボルグとの思想的交差に注目し、「理性」そのものが孕む分裂や逸脱の可能性を問い直す。『夢想者の夢』や『純粋理性批判』に現れるカントの思考をたどりつつ、狂気・欲望・主体性の概念が精緻に読み解かれる本書は、哲学・精神分析・神秘思想のあいだを架橋する刺激的な論考書。1990年刊行。

■Immanuel Kant(1724–1804)
イマヌエル・カントは、18世紀ドイツのケーニヒスベルク（現ロシア領カリーニングラード）に生まれ、生涯のほとんどを同地で過ごした啓蒙時代の哲学者である。彼は西洋哲学における認識論と倫理学の根本的な再構築を試み、その影響はヘーゲル、シェリング、フィヒテといったドイツ観念論の形成に大きく寄与した。カントの主著『純粋理性批判』では、「我々は物自体を認識することはできず、現象のみを経験する」という独自の認識論的立場（いわゆる「コペルニクス的転回」）を提唱。知識の限界と理性の構造を厳密に分析したことで、経験論と合理論の対立を超克しようとした。た『実践理性批判』『判断力批判』を通じて、道徳・美・目的といった主題にも深く切り込み、理性の統一的体系を構築しようとした。彼の「定言命法（categorical imperative）」に基づく倫理論は、動機の純粋性に基づく道徳を強調し、今日でも倫理学の基本的枠組みとして重視されている。死後200年以上を経た現代においても、カントはなお「近代哲学の父」と称され、その思想は哲学、政治、宗教、芸術といった広範な領域で今なお参照され続けている。代表作に『Critik der reinen Vernunft（純粋理性批判）』（1781）『Critik der praktischen Vernunft（実践理性批判）』（1788）『Critik der Urteilskraft（判断力批判）』（1790）『Grundlegung zur Metaphysik der Sitten（道徳形而上学の基礎づけ）』（1785）『Zum ewigen Frieden（永遠平和のために）』（1795）など。

■COLOR(spine)
Cover：‐
Main body：Multicolor

■SIZE （the largest part）
Height ：21.5cm
Wide ：2.0cm
Depth ：13.5cm
Weight : 0.3kg

■OTHERS
original soft-cover edition, slightly rubbed, else still a good copy
Publisher： Librairie Philosophique J. Vrin（Paris）,1990
Binding：Softcover
Language：French
Pages：254pp.

■CONDITION
Jacket : ‐
Body : △ヤケ・ヨゴレ有
Binding : 〇良好
Edges : △ヤケ有
Pages : 〇ヤケ有
Text : 〇良好
Others : ‐

＜Contact Number：SFF131＞（Management Number：250721）(Category：哲学・カント・精神分析・宗教哲学)

【 EVALUATION： B- 】
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