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AUTHOR：Victor Witter Turner

ヴィクター・ターナーによるザンビアのンドゥエンブ族に関する宗教儀礼の精緻な民族誌。呪術・病い・儀式の関係に焦点を当て、病をめぐる社会的プロセスを宗教的・象徴的文脈から分析。個人の苦悩が共同体によってどう意味づけられ、癒しと統合の儀礼として再編成されるかを描き出している。本書は1968年にオックスフォード大学出版局から刊行され、その後も宗教人類学・儀礼論における古典として高く評価されている。豊富な図版・民族写真とともに、ターナーの理論形成の基盤を成す一冊であり、『儀礼の過程』に連なる重要作として位置づけられる。

■Victor Witter Turner(1920–1983)
ヴィクター・ターナーは、スコットランド出身の文化人類学者で、象徴人類学の分野において特に重要な理論家のひとりである。ターナーはアフリカ・ザンビアのンドゥエンブ族に対するフィールドワークを通じて、社会の儀礼構造や象徴の機能を研究し、儀式を通じた社会秩序と変容のプロセスを理論化した。ターナーの代表的な概念である「リミナリティ（liminality）」は、儀式における“境界的”状態を示し、そこでは従来の社会的役割が解体され、新たな関係性や共同体（コミュニタス）が生まれるとされる。また、ターナーは「社会ドラマ（social drama）」という概念を用いて、社会の中で起こる対立や危機の構造を、儀礼的な枠組みで読み解く手法を確立した。晩年にはアメリカに拠点を移し、宗教儀礼・巡礼・演劇といった文化的実践を通して、人間の創造性や共同性のあり方を探求した。その仕事は文化人類学を超え、宗教学・演劇論・現代思想など多くの領域に影響を与えている。代表作に『Schism and Continuity in an African Society』（1957）『The Forest of Symbols(象徴の森)』（1967）『The Ritual Process: Structure and Anti‑Structure(儀礼の過程)』（1969）『Dramas, Fields, and Metaphors』(1974)『From Ritual to Theatre: The Human Seriousness of Play(儀礼から演劇へ：遊びの人間的深層)』(1982)など。

■COLOR(spine)
Cover：‐
Main body：Black

■SIZE （the largest part）
Height ：21.0cm
Wide ：2.5cm
Depth ：14.0cm
Weight : 0.5kg

■OTHERS
Publisher：Cornell University Press（Ithaca, New York）, 1981
Binding：Softcover
Language：English
Pages：326pp.

■CONDITION
Jacket : ‐
Body : △イタミ・ヤケ・ヨゴレやや目立ち有
Binding : 〇良好
Edges : △シミ・ヤケ有
Pages : 〇経年並み
Text : 〇概ね良好
Others : ‐

＜Contact Number：SS257＞（Management Number：250721）(Category：文化人類学・宗教人類学)

【 EVALUATION： B- 】
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