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AUTHOR：Lafcadio Hearn

ラフカディオ・ハーンによる七夕伝説をめぐる幻想的な文化論「The Romance of the Milky Way（天の河縁起）」をはじめ、「Goblin Poetry（妖怪詩）」「The Mirror Maiden（鏡の乙女）」「The Story of Itō Norisuké（伊藤範助の物語）」など、日本の文学・伝説・怪異を題材とした7編が収録されている。詩情と知性が溶け合うハーンならではの世界が広がる1冊。本書は1973年にTuttle社より復刊された英語版の第2刷（1982年）で、表紙には和装の女性たちが七夕の短冊を吊るす浮世絵風の一場面があしらわれている。

■『The Romance of the Milky Way』(初版刊行年： 1905年)
ハーンが晩年に遺した幻想的なエッセイ集。日本や中国の古典に題を取り、七夕伝説や仏教説話をもとにした物語が、美しく繊細な英語で綴られている。表題作「The Romance of the Milky Way」は、織姫と彦星の物語に触れつつ、天体と詩、そして「別れ」の象徴としての銀河に思いを巡らせる名篇。そのほかにも「Goblin Poetry」や「A Legend of Fugen-Bosatsu」など、東洋の霊性に魅せられたハーンの世界観が静かな光を放つ。死後出版ながら、その深い瞑想と異文化への愛はハーンの精神の集大成とも呼べる1冊。

■Lafcadio Hearn(1850–1904)
ギリシャ・レフカダ島に生まれたラフカディオ・ハーンは、アイルランド人の父とギリシャ人の母を持ち、異文化のはざまで揺れる幼少期を過ごした。後に渡米し、新聞記者・翻訳家として活動、アメリカではニューオーリンズや西インド諸島を転々としながら文学を磨いていく。1890年、特派員として日本に渡航し、そのまま日本に魅せられ帰化。小泉八雲の名で知られるようになった。ハーンの筆致は、幻想と民俗の狭間で揺れ、どこか夢のように遠い。それでいて、そこには常に“他者を見つめる優しいまなざし”があった。日本の文化を、決して外からではなく、内なる視線で描いた稀有な作家として、今もなお愛されている。代表作に『怪談（1904年）』『知られぬ日本の面影（1894年）』『心（1896年）』など、日本人の「魂」の記録とも言える数々の作品を英語で著した。

■COLOR(spine)
Cover：‐
Main body：Grey

■SIZE （the largest part）
Height ：18.5cm
Wide ：2.0cm
Depth ：11.0cm

■OTHERS
Publisher：Charles E. Tuttle Company,1982
Binding：Softcover
Language：English
Pages：xviii,209pp.

■CONDITION
Jacket : -
Body : ヤケ・スレ・使用感有
Binding : 良好
Edges : シミ・ヤケ有
Pages : シミ・ヤケ有/赤鉛筆による線引き少々有（一部画像参照）
Text : 通読に支障なし
Others : ‐

＜Contact Number：SJ686＞（Management Number ：250628）(Category：日本・文学・随筆・民俗学・文学論)

【 EVALUATION：B- 】
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