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AUTHOR：Lafcadio Hearn

1890年に来日したラフカディオ・ハーンが、その最初の数年間の体験と驚き、感動を記録した代表的な日本紀行文。本書はタトル社により1986年に刊行された第5刷。2巻合本形式。

■『Glimpses of Unfamiliar Japan』(初版刊行年： 1894年)
ハーンが来日して間もなく書き上げた記念碑的な随筆集。明治初期の日本――まだ西洋化の波にのみ込まれる前の、人びとの信仰、暮らし、情緒ある風景が、詩情と観察力に満ちた筆致で描き出されている。熊本や松江での日々、仏教の儀礼、子どもたちの遊び、名もなき町の祈り…。ハーンは一旅行者としてではなく、ひとりの“住まい手”として日本に入り込み、見えにくいもの、美しいもの、儚いものに心を寄せる。「知られぬ日本」をとらえたその視線には、驚きとやさしさ、そして深い共感が宿っている。のちの『怪談』に続く、ハーンの日本理解の原点ともいえる傑作。

■Lafcadio Hearn(1850–1904)
ギリシャ・レフカダ島に生まれたラフカディオ・ハーンは、アイルランド人の父とギリシャ人の母を持ち、異文化のはざまで揺れる幼少期を過ごした。後に渡米し、新聞記者・翻訳家として活動、アメリカではニューオーリンズや西インド諸島を転々としながら文学を磨いていく。1890年、特派員として日本に渡航し、そのまま日本に魅せられ帰化。小泉八雲の名で知られるようになった。ハーンの筆致は、幻想と民俗の狭間で揺れ、どこか夢のように遠い。それでいて、そこには常に“他者を見つめる優しいまなざし”があった。日本の文化を、決して外からではなく、内なる視線で描いた稀有な作家として、今もなお愛されている。代表作に『怪談（1904年）』『知られぬ日本の面影（1894年）』『心（1896年）』など、日本人の「魂」の記録とも言える数々の作品を英語で著した。

■COLOR(spine)
Cover：‐
Main body：Multicolor

■SIZE （the largest part）
Height ：18.5cm
Wide ：3.0cm
Depth ：11.0cm

■OTHERS
Publisher：Charles E. Tuttle Company,1986
Binding：Softcover
Language：English
Pages：xvi,699pp.

■CONDITION
Contains red pencil underlining and marginalia on several pages, with a notable annotation on p.693. Some folded corners present.
Jacket : -
Body : スレ・ヤケやや目立ち有
Binding : 良好
Edges : シミ・ヤケやや目立ち有
Pages : P693に書き込み有(画像参照)・ページ全体に赤鉛筆による線引き有・数ページ角オレ有
Text :通読に支障なし
Others : ‐

＜Contact Number：SJ691＞（Management Number ：250627）(Category：日本・文学・紀行・随筆)

【 EVALUATION：C⁺ 】
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