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AUTHOR： Isaiah Berlin

アイザイア・バーリンによる代表的エッセイ集。1997年に刊行されたアメリカ版初版。

■『The Sense of Reality』(初版刊行年：1996年)
アイザイア・バーリンが晩年にまとめた重要なエッセイ集『リアリティの感覚』。「可能性の歴史」「価値の衝突」「自由と現実」など、彼が生涯を通じて取り組んだ哲学的テーマが、鋭く、かつ柔らかな語り口で描かれている。この一冊に収められたのは、冷戦下の知的風土を背景に、西欧思想とロシア的思考、啓蒙とロマン主義、自由と真理の対立など、現代に生きる私たちにとっても切実な問題群。現実を単純化せずに多様性と複雑さの中で受け止めようとする「リアリティの感覚」が、今あらためて深い示唆を与えてくれる。

■ Isaiah Berlin(1909–1997)
アイザイア・バーリンは、ラトビア（当時はロシア帝国）に生まれ、幼少期に家族とともにイギリスへ移住したユダヤ系の政治哲学者。20世紀を代表する自由主義思想の論客であり、オックスフォード大学で長く教鞭を執った。バーリンの主な関心は、「自由とは何か」「価値とはどのように多元的か」といったテーマに向けられ、とくに有名なのが「消極的自由（freedom from）」と「積極的自由（freedom to）」を区別した概念分析。自由主義思想を再定義した功績は大きく、冷戦期の西側思想界に強い影響を与えた。また、思想史家としても卓越しており、ロシアの文学者・思想家（ツルゲーネフ、ヘルツェン、バクーニンなど）への洞察を交えながら、西欧とロシアの思想的断絶にも鋭い分析を加えた。対立や矛盾を包摂する「価値多元主義」の擁護者としても知られる。晩年はオックスフォード大学ウルフソン・カレッジの初代学長を務めた。

■COLOR(spine)
Cover：Yellow cream
Main body：Light grey

■SIZE （the largest part）
Height ：23.5cm
Wide ：3.0cm
Depth ：16.0cm

■OTHERS
First U. S. edition, original cloth with original jacket, VERY GOOD COPY
Publisher：Farrar, Straus and Giroux（First American Edition）,1996
Binding：Hardcover
Language：English
Pages：xx, 278pp.

■CONDITION
Jacket : ヨゴレ・シミ・小さなヤブレ有
Body : 良好
Binding : 良好
Edges : シミ少々有
Pages : 良好
Text : 良好
Others : ‐

＜Contact Number：SFF102＞（Management Number：250617）(Category：政治哲学・歴史哲学)

【 EVALUATION：B⁺ 】
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