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AUTHOR： Isaiah Berlin

アイザイア・バーリンによる珠玉の論考を集めた名著。ヘンリー・ハーディとアイリーン・ケリーの編纂により学術的にも丁寧に構成された本書は、思想史・哲学・文学を照らす重厚な一冊である。1978年刊行初版。

■『Russian Thinkers』(初版刊行年： 1978年)
『Russian Thinkers』は、20世紀の思想家アイザイア・バーリンによる、19世紀ロシアの文学者・哲学者・革命家たちに関する鋭い論考を集めた一冊。トルストイ、ツルゲーネフ、ヘルツェン、バクーニンなど、多彩な人物を通して、ヨーロッパ思想とロシア的精神の交差点を深く掘り下げている。自由と権威、歴史と個人、理性と感情という対立軸を背景に、バーリン独自の視座で描かれる知的肖像は、単なる伝記や評論の域を超え、思想史の読書体験としても読み応えのある内容となっている。

■ Isaiah Berlin(1909–1997)
アイザイア・バーリンは、ラトビア（当時はロシア帝国）に生まれ、幼少期に家族とともにイギリスへ移住したユダヤ系の政治哲学者。20世紀を代表する自由主義思想の論客であり、オックスフォード大学で長く教鞭を執った。バーリンの主な関心は、「自由とは何か」「価値とはどのように多元的か」といったテーマに向けられ、とくに有名なのが「消極的自由（freedom from）」と「積極的自由（freedom to）」を区別した概念分析。自由主義思想を再定義した功績は大きく、冷戦期の西側思想界に強い影響を与えた。また、思想史家としても卓越しており、ロシアの文学者・思想家（ツルゲーネフ、ヘルツェン、バクーニンなど）への洞察を交えながら、西欧とロシアの思想的断絶にも鋭い分析を加えた。対立や矛盾を包摂する「価値多元主義」の擁護者としても知られる。晩年はオックスフォード大学ウルフソン・カレッジの初代学長を務めた。

■COLOR(spine)
Cover：Multicolor
Main body：Light blue

■SIZE （the largest part）
Height ：22.0cm
Wide ：3.0cm
Depth ：14.0cm

■OTHERS
First edition, original navy cloth with gilt title
Publisher：The Hogarth Press,1978
Binding：少々イタミ有
Language：English
Pages：xxiv, 312pp.

■CONDITION
Several pencilings in the text, otherwise a good copy
Jacket : ヤケ・スレ・使用感有
Body : 経年並み
Binding : ややイタミ有
Edges : シミ・ヤケ有
Pages : ヤケ有
Text : 鉛筆による書き込み少々有（一部画像参照・本文通読に支障なし）
Others : ‐

＜Contact Number：SFF101＞（Management Number：250617）(Category：政治哲学・自由主義思想史・思想史)

【 EVALUATION：B- 】
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