【SL943】【BOOK CLUB EDITION】The Winter of Our Discontent(1961) /John Steinbeck
¥16,500
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AUTHOR:John Steinbeck
ジョン・スタインベックの最後の長編小説『The Winter of Our Discontent』ブッククラブ版。誠実な生活を送っていた主人公イーサン・アレン・ホーリーが、家庭や社会の圧力により次第に道徳的な葛藤に引き込まれていく姿を描いた作品である。アメリカ社会に蔓延する商業主義や倫理の崩壊をテーマに、個人の良心と欲望の間で揺れる人間像を鋭く描き出している。スタインベックは本作で社会批評の鋭さを取り戻し、翌年1962年のノーベル文学賞受賞の大きな契機となった。
*カバージャケットに「BOOK-OF-THE-MONTH CLUB SELECTION」の表記あり。本書はトレード版初版ではなくブッククラブエディション。
■『The Winter of Our Discontent』(初版刊行年:1961年)
スタインベックが1961年に発表した長編小説であり、作家としての最後のフィクション作品となった『不満の冬』。翌年にはこの業績を含めてノーベル文学賞を受賞している。舞台はアメリカ東海岸の小さな町。かつて由緒ある一族の出であった主人公イーサン・ホーリーは、いまや食料品店の店員として平凡な日々を送っている。だが、家族からの失望の眼差し、社会の富や成功への圧力、旧知の人々の変貌などが彼を追い詰めてゆく。誠実であることが“負け犬”とみなされる時代に、彼はある決断を下す。本作は、スタインベックがアメリカ社会の「倫理の衰退」と「偽善」を描いた極めて現代的な問題作であり、物語の終盤に向けて読者の倫理観を問う鋭い問いを投げかけてくる。皮肉に満ちた静かな語り口が、却って深く心をえぐるような余韻を残す。一見、静謐な家庭小説に見えるが、そこには「成功とは何か」「正直とはどこまで通用するのか」といった普遍的なテーマが巧みに織り込まれている。
■John Steinbeck(1902-1968)
「アメリカ文学の巨人」と呼ばれていたアメリカの小説家、ジョン・スタインベック。生涯で27冊の本を出版しており、彼の物語の多くはアメリカの大地と人々の息づかいをリアルに描き出し、西洋文学の古典として今なお読み継がれている。1929年の経済恐慌の影響を受けて貧窮にあえぐ小作農民の姿を描き、ピューリッツァー賞を受賞した代表作『怒りの葡萄』は75年に渡って売れ続け、1400万冊が販売されている。その他の代表作として『エデンの東』『赤い小馬』『二十日鼠と人間』など人間の尊厳と希望を見つめた名作を多く遺した。
■COLOR(spine)
Jacket:Light blue
Body:Light grey
■SIZE (the largest part)
Height :22.0cm
Wide :3.0cm
Depth :15.0cm
Weight : 0.5kg
■OTHERS
Publisher:The Viking Press (New York),1961
Binding:Hardcover
Language:English
Pages:281pp.
■CONDITION
Jacket : Very Good - ヤケ・使用感有
Body : Very Good - 少々ヨゴレ有
Binding : Very Good - 良好
Edges : Good - ヤケ有
Pages : Good - ヤケ有
Text : Very Good - 良好
<Contact Number:SL943>(Management Number:250916)(Category:アメリカ文学)
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